哀愁の

 『桂枝雀のらくご案内』(ちくま文庫)  サブタイトルに〈枝雀と61人の仲間〉。枝雀はこの本のまくらで「どの噺も何百とある大阪落語の中から選んだ私の仲間なのです」と。つまり持ちネタを六十にしぼり、ネタを仲間としている。解説があって、「私の愛する仲間たちのノロケばなし」。その一つ一つ(一人一人)のおしまいのページ下端にカット(杉本征)が…

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今日は

 今日は寝過ごして、公園でのラジオ体操をあきらめ、代わりにNHKプラスで「テレビ体操」。妻にも声をかけた。パソコンの画面に向かって私がやっている、少し離れた脇で妻は丸椅子に腰かけ主に上半身を動かしている。彼女は1週間ほど前、私とともに近江八幡へ行った際片足首をねんざしたのだ。まだ十分に使えないなら使えないなりにやる。私とくらべてえらいな…

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私はラジオ体操

 ケイコ場の鏡を覗き込む。映った自身の表情。これが俺?不思議な気となる。いま、芝居している己。それまでは、もはや芝居することはないと頭に描いていた。人の舞台を見ることはできる、しかし、自らが舞台に立つことを思い浮かべはしなかった。  超予備への出演依頼メールをもらった時は、うれしかった。どこかへ出かけていて夜の帰り道、住んでいる団地へ…

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