生身の

 遊気舎『伝票と弾丸』
 会社の人事に西部劇的なにかが絡み錯綜する。その場に立ち会う客席の私は酩酊するかのよう、いつしか。芝居はストーリィなんかではない、生身のからだのことだ。〈ヒヒィーン〉、馬を駆るその所作、声音がたのしい。
 会社のもとめに応じて早期退職する経理部のベテラン、それが魔瑠だとはわからなかった。最後に魔瑠はまた現れ、主人公の若手女子社員と言葉を交わす。いい役だ、グッとくる。

 会場の布施PEベースは近鉄の「布施駅」と「河内永和駅」の中間にあって、「河内永和駅」ではJRの同名駅が直角に交差している。はじめは「布施駅」で降りるつもりだったが、「河内永和駅」に降り立った。そして、ここへは来たことがあると記憶の淡いを浮べた。一人芝居のケイコ見学、工事中のショールームのようなところでやっていた。その前に、民家のようなところで芝居を見た。引き戸の玄関から階段を上がって、2階に舞台と客席。應典院で見知った照明の女の人も見に来ていた。演者が階段をミシミシ音をさせ、被り物をかぶってあらわれる。かなり奇妙な味わいを身に受けた。
 さて、遊気舎の芝居を見終え、今度はJRの「河内永和駅」から電車に乗った。高架を走る車窓から見渡す町並みの灯り。この景色、以前にも見ていたがすっかり忘れていた。懐かしい。ちょっと旅に出た気分。きびしい暑さで、芝居を見に行くのもためらってしまう。でも、何とか見に行ってよかった。
 それにしても時は移ろう。芝居を見るのは贅沢に思える。芝居するのが心苦しく感じてしまう。どうすればいいのか。己に出来ることを目指そう。

(8.24 日曜日 17:00 布施PEベース )

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超人予備校(劇団) 第18回本公演『ロマングースの神様』
◣日時 2025年  10 月 3 日 (金) 19:30 
10 月 4 日 (土) 14:00 / 18:30 
10 月 5 日 (日) 11:00 / 15:30
会場 in→dependent theatre 1st 
◣チケット料金  ■一般 早割  3500 円(8/13~9/14)※早期予約割引  
前売り 3700 円(9/15~)  当日 4000 円 

田口哲予約フォーム
https://ticket.corich.jp/apply/392899/010/

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