哀愁の

 『桂枝雀のらくご案内』(ちくま文庫)  サブタイトルに〈枝雀と61人の仲間〉。枝雀はこの本のまくらで「どの噺も何百とある大阪落語の中から選んだ私の仲間なのです」と。つまり持ちネタを六十にしぼり、ネタを仲間としている。解説があって、「私の愛する仲間たちのノロケばなし」。その一つ一つ(一人一人)のおしまいのページ下端にカット(杉本征)が…

続きを読むread more