こんな芝居があった 1996~1999

96年 フラワープロジェクト 「化粧」       楽市楽座のうでまくり洗吉が一人芝居。女座長がメイクや着替えをしながら、自分の息子に対する想いをぶつける。今回は客に配慮して第一部だけだが、指の震えが彼女の切迫した芝居にあらわれていて、見る者にいい緊張感を与えて好ましい。最初の声の渇きからど…

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お見事でした

 別役実『都市の鑑賞法』(大和書房)  都市の風景にある何気ないものを取り上げ、飄々と語る。それは落語のようであり、時に漫談・一人芝居の姿としても映る。「デパートの屋上」から「病院」まで39編。  〈歩くということは、特に公園の中を歩くということは、空間を移動することではない。時間を漂うことなんだ。ほら、風に身を委ねるように、時間に…

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