楽しむ人

『日本文学100年の名作』(新潮文庫)というタイトルで、全10巻。地元図書館のホームページで見つけた。嫁がその図書館に行くというので、第1巻『1914-1923 夢見る部屋』を借りて来てもらえるよう頼んだ。嫁は、第1巻とともに第10巻『2004-2013 バタフライ和文タイプ事務所』も私に渡してくれた。 第10巻にある、恩田陸『かたつ…

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普通がない

ドキュメンタリー映画『“樹木希林”を生きる』を見に行った。来ている人の8・9割は女性で、私とほぼ同年代だろう。昔々、学校から揃って映画鑑賞に来ている雰囲気を思い返す。見おえ、“樹木希林”は普通の人という感がする。しかし、この「普通」が、とても味わい深い。映画の中で、樹木は〈石原裕次郎はスター、星でしょ。私は労働者、それも肉体労働者よ〉と…

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その人と

朝、雨。風強く。公園へ行き、一人でラジオ体操。廂の下。猫にエサをやる女の人。ジョギングをしたり、こんな天候の時にも出てくる人はいる。 力を抜いたら、腕が上がる。痛いから緊張し、からだをこわばらせると、よけい痛く腕が上がらない気がする。滑舌もそうだろう、やたら頑張ったりすると駄目。 ロマン・ロラン『日記Ⅴ』(片山敏彦・宮本正清他訳…

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