帰郷

『帰郷』(杉田成道監督) 殺陣で笑いが起こるとは。「息が切れた」と座り込む。 仲代達矢・中村敦夫・橋爪功・三田佳子ら良く芝居していた。 藤沢周平原作の映画は何本か見ている。いずれもつつましやかな生き方を描いている。「命を粗末にしてはいけない。命は人のためにある」。 常盤貴子の役が、私のよく知る演者に重なって仕方なかった。 (1…

続きを読むread more

目的と手段

内田義彦『読書と社会科学』(岩波新書) 話しことばが面白く、講談を聞くような気持ちで読んだ。「体当たり」、医者と患者の立場上の関係のたとえ。人肌を感じる。 正岡子規『仰臥漫録』 (岩波文庫) ここに書かれているのは、来訪者・三度の食事及び間食・服薬・包帯の取替・便通の記録。それを読むうちに、子規の内面をだんだんに覗き込んでいくこと…

続きを読むread more

まだまだだ

トルストイ『戦争と平和 3』(藤沼貴訳 岩波文庫)。後半、ナターシャとアナトールの駆け落ちは失敗するが、ハラハラとする。それがあって、失意のナターシャの前にピエールが現われる。高校時、トルストイの『人生論』(角川文庫)を2回読んだ。トルストイの肌合いは、私に合うのかな。 昨日は、まともに眠れなかった。今年7月の舞台の集客について思いめ…

続きを読むread more