あすはあす

 篠山紀信が自らの作品展示にあたって、「額縁に収まった死体を並べて何になる」と。そして、高さ・幅何メートルに及ぶ長大な作品を晒した。この作業というか、考え方は大変魅力があり、こちらの意欲が掻き立てられる。私側からは、まとまったものを見せるというのはつまらない。よくはわからないが、その際の熱のある断片・切れ端をそのままあからさま…

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ほんの少し

 夕方、住んでいる団地の部屋から子どもらの声が聞こえる。いいなあ、うれしくなる。昨夜は、向かいの棟から女性が延々と喚いていた。俺は元気だなと、呆れ返り、これもいつかはおわるだろうと。そして、その通りに響きは消えた。大人の喚きは耳にしたくないのに、子どもの声は愛おしい。子どもから発せられる声は自然なのだろう。先の女性の喚きには、…

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やってみなくては

 ショーケン(萩原健一)が亡くなった。倉本聰が彼を悼むなかで、〈芝居がわかっている者は一握り、タレントばかりになってしまった〉と語っている。この言葉が俺を捉える。  俺は、いままで芝居を生業とせず、働きつつ好きに芝居をやってきた。俺のライフスタイル。だから、それは俺の生き方となっている。と言って、芝居を止めても俺は…

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