春なのに

天声人語(3月2日金曜日)のなか、〈演じ方は際だっている。とつとつと低い声で読み進める。「棒読み調なのに引きこまれる。不思議な迫力がありました」(略)感情を封じた読み方は、津波で亡くなった母を思い出すのがつらかったからではないか〉。 3月19日月曜日、ラジオ深夜便。なかにし礼が、自身の作詞について語っていた。〈『恋のハレルヤ』…

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残る

おはなしえん 朗読『ペンギンは空をめざす 第8話 カラス』、芝居『怪傑コアラマン』。 『ペンギンは』 通天閣展望台へやってきたペンちゃんとネズミ。カラスに助けられ、そこから逃れる。あと、ペンちゃんは「どうしてカラスは助けてくれたんだろう?」と。このつぶやきが残る。それは、ペンちゃんが望み、応えるカラスとの交流。カラスの心象が浮…

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先へ行く

『眠っちゃいけない子守歌』の公演を無事おえることができた。ありがたい。感謝するばかりだ。 おわって、1週間経つ。少しずつ、からだが戻ってくる気がする。が、戻ってくるスピードが遅いと感じる。衰えが訪れるのは、これ自然なのだと受け留める。芝居はおわれば、跡形もない。ひととき、淋しいとの感慨を持つが、すべては消えるもの。芝居は、この…

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