読めた 2017年09月27日 その他舞台、演劇 戸井田道三『観阿弥と世阿弥』(岩波新書)を読んだ。世阿弥のことが知りたくなり、図書館で借りてきた。この本のむすび。「隅田川」の演出について世阿弥と息子元雅とのあいだにやりとりがあり、世阿弥が「してみてよきにつくべし」。この話は、昨年亡くなったこがかつゆきから聞かされていた。俺が二十代はじめの頃だった。それで、一度はこの本を手にしてい… 続きを読むread more
明日は東京 2017年09月20日 その他舞台、演劇 88年9月中村座(後、金杉忠男アソシエーツ)がはじめて扇町ミュージアムで大阪公演をした。『胸さわぎの放課後』である。我がことのようにその舞台を見ながら、これは夢ではないかという興奮を覚えた。私はひたすら幸福だった。 ラストシーン。モーツァルトのアリアがかすかに流れ、死んだ母親が息子に語りかける。「くつろぐことを知らなければ…。… 続きを読むread more
言葉はある 2017年09月11日 その他舞台、演劇 その人はぽつりと言った。「ここへ来れば、芝居の場では、途端に家族や親戚になれるのね」。俺は、そうだと頷いた、心の底から。本当のことは言葉にある。7月末にリーディングがあって、出演し、懇親会の席で隣り合わせた彼女の口から出たものだった。 ひと月ほど前から、リーディングのテキスト(戯曲)は受け取っていた。その時… 続きを読むread more