演出者として

演者がいなければ、演出者はお手上げだ。することがない、意味がない。演者があって、演出者が成り立つ。 演出者は上演舞台を想像し、想定する。演出プランを組み立てる。それを基に稽古に入っていく。この稽古において、演者だけが稽古しているのではなく、演出者もまた演出の稽古している気がする。稽古する演者から刺激を受け、その受けたものを演者…

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気分はご参詣

正月2日、福島八聖亭へ『―落語初詣―気分はご参詣』を見に行った 月亭方気(ご祝儀) 桂雀五郎「厄払い」 桂米二「火事場盗人」 桂九雀「べかこ」 月亭文都「愛宕山」。 「火事場盗人」、しんみり、じっくりと聞かせる。米二の骨ばった剛直な顔が、結婚前の初々しい娘の顔。一瞬、たしかに映った。 九雀が懐かしかった。昔、芝居の…

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二人芝居『受付』上演について

 公演までひと月もなくなった。気持ちがざわざわしてきた。ここで、私たちが作ろうとしている芝居についてあらためて記してみる。 内容は  男が神経クリニックへ診察を受けにやって来る。受付の女とのやりとりのうちに、男は自らの身体を提供することになってゆく。 出演者は  ◎日枝美香L:劇…

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